膠原病
Collagen disease
膠原病
Collagen disease
「膠原病」は、ひとつの病気の名称ではありません。
例えば“心臓病”が心筋梗塞や不整脈など複数の病気を含む総称であるのと同じように、“自己免疫”によって引き起こされるいくつもの病気を含んだグループを表す総称です。
まず“免疫”についてですが、免疫は“疫病を免れる”と書き、主には細菌やウイルスなどによる疫病(感染症)から身を守るシステムのことを指します。
しかし、何らかの原因で、本来守るべき自分自身の体を敵と誤認して攻撃してしまうようになった異常な免疫システムのことを「自己免疫」と呼びます。
膠原病はこの異常な自己免疫によって引き起こされる全身性の病気(全身性自己免疫疾患)です。
膠原病は内臓、皮膚、筋肉、関節など様々な部位に障害を起こして、多彩な症状を来します。
膠原病は適切な治療を行って症状が軽快したとしても、風邪のように一過性で治癒するということはありません。
膠原病では、病状をコントロールでき安定した状態を「寛解(かんかい)」と呼びます。
一方、病状が再度悪くなった状態を「再燃(さいねん)」と言います。
お薬の力を借りながらにはなるかもしれませんが、寛解の状態を保つことができれば、膠原病の患者さんでも、そうでない方と遜色のない日常生活を送ることができます。
膠原病を正しく理解し、ご病気と上手く付き合い、より一層豊かな人生を送っていただけるようサポートいたします。