リウマチ
Rheumatoid arthritis
リウマチ
Rheumatoid arthritis
「リウマチ性疾患」とは、関節や筋肉などが痛む病気の総称です。
関節に痛みが生じると「リウマチかもしれない」とご心配されるかもしれません。
しかし、関節が痛む病気は、関節リウマチ以外にも沢山あります。
「関節リウマチ」のことを“リウマチ”と呼ぶことが多いですが、それ以外の病気も含めて、あるいは関節リウマチ以外の病気のことを指して“リウマチ”と呼んでいることもあります(ややこしいですね)。
「リウマチ性疾患」とは、関節や筋肉などが痛む病気の総称です。
リウマチ性疾患には、関節リウマチ以外にも、変形性関節症、リウマチ性多発筋痛症、痛風、偽痛風など種々の病気が含まれます。
また、免疫系が異常を起こして自分自身の体を攻撃してしまう病気である膠原病も、関節痛や筋肉痛などを伴うことも多く、リウマチ性疾患に含まれます。
リウマチ性疾患の診断は、難しいことが少なくありません。
治療は、鎮痛剤を処方して終わり、ではありません。
まずは可能な限り原因を突き止め、それぞれの病気に応じた治療方針を検討します。
内科的治療が必要なのか、整形外科的治療が必要なのか、あるいはその両方が必要なのか。消炎鎮痛剤だけで良くなる場合もあれば、時にはステロイド治療や免疫抑制剤などの薬が必要な場合もあります。
例えば、関節リウマチという病気は、残念ながら鎮痛剤を内服していれば治る病気ではありません。
腫れや痛みを和らげるとともに、関節の変形を抑える治療(抗リウマチ薬)を継続していく必要があります。また、病気そのものや治療薬の副作用によって起こってくる合併症(例えば骨粗鬆症)にも注意して、総合的に治療を進めていく必要があります。
どのようなお薬でも多かれ少なかれ副作用のリスクがあります。効果の面だけではなく副作用や合併症の面からも、それぞれの患者さんにおいて、その時々の状態に合ったお薬の選択や調整をそのつど検討していく必要があります。
特に、近年高齢の関節リウマチ患者さんが増えています。高齢の患者さんは多くのご病気を抱え、複数のお薬を飲まれている方も少なくありません。
関節リウマチ以外の病気も含めて、一人ひとりに合わせた治療を検討することが大切です。
関節リウマチとは、免疫の異常により関節に炎症が起こり、関節の痛みや腫れが生じる病気です。
リウマチ性多発筋痛症とは、50歳以上の方(多くは70~80歳)に発症する、急な痛みやこわばりなどを引き起こす原因不明の病気です。
名前に「リウマチ」と付いていますが、「関節リウマチ」とは異なる病気です。
また、「筋痛症」と付いていますが、筋肉よりも関節の痛みが中心となることが多いです。なんともややこしい名前ですね。